第6章 番外編
桔梗
「…クックックッ」
珊瑚
「な!なんで笑ってんのよ?!」
桔梗
「……ちょっと待て!腹痛い……!!」
笑う桔梗を見て顔が赤くなった。
何だろうこの感じ……?
珊瑚
「な、なにさ!小バカにして!!」
桔梗
「………………いや?」
桔梗は手を伸ばしてきて珊瑚の頭を撫でる。
桔梗
「無理すんな。お前はお前で良いんだから……」
ドキッとしたところにザァっと強い風が吹き、少し肌寒くなってくる。
すると、桔梗は急に立ち上がり
桔梗
「ほら、行くぞ。」
珊瑚
「…う、うん。」
私を少し気遣いながら前を歩く桔梗に、必死でついていった。
初めての胸の高鳴りに戸惑いながら……