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第3章 一面


その頃、お店では……



紫黒
「琥珀~。あいつらは何処行ったんだ?」


店の裏から出てきた紫黒が、カウンターで書き物をしている琥珀に話しかける。

忙しいのか、紫黒の方を見ずに そのまま答えた。


琥珀
「ちょっと買い出しを頼んだよ。まぁ、遅くなるだろうけどね~。」



紫黒は分かったかのように、ニヤリと笑った。
琥珀の顎を掴み、こっちを向かせる。


紫黒
「なんの夢を見たかあいつらに言ってやれよ。」

琥珀
「う~ん。いつもは忘れてるだけなんだけど、今回はわざと♪」

紫黒
「がははは!!琥珀はSってるなぁ~!」



紫黒は手を離し 立ち去ろうとする所を 今度は琥珀が紫黒の方に体を向け、話しかけた。

琥珀
「紫黒だって、僕達に何を隠してるの?」

紫黒
「…あ?」



紫黒が振り返り、二人は見合わせる。

琥珀
「毎日どっかに行ってんじゃん。何してんのさ。」



紫黒はニヤリと笑い、

紫黒
「ナイショ♪……一つ言えることは、東雲珊瑚を見つけれて良かったって事だ。」

琥珀
「???」




紫黒は、また笑うと裏へ入っていった。琥珀は意味がわからず
ただカウンターに座っているだけだった……









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