第2章 日常
~この世の「記憶」を持つ者はそれを消さぬ限り成仏出来ないという~
働くことになったアンティーク雑貨屋は、殆んど輸入品を売っている。あともう一つの仕入れ方法があるのだが…。
私と桔梗は、学生ってのもあり、放課後に店に来ていた。
お店に着くと、外からでも分かるぐらいお客が入っていて、働くのが嫌に思ってしまう。
珊瑚
「…こんにちわ~」
意を決し店に入ると 若い女性客ばかりで賑わっていて、琥珀と桔梗で店をまわしていた。
珊瑚
「琥珀さん。今日はお客さん入ってますね~。」
琥珀
「珊瑚ちゃん良いとこに!早く店に出てきて~」
レジ打ちが苦手な琥珀に急かされながら、お客が見た後の商品を整えてる桔梗の方をチラッと見ると、目が合い睨まれた。
桔梗
「……〇〇〇。」
珊瑚
「~~~~!!」
口パクだったが、間違いなく「遅せ~」と言われて、ムカつきながらも、裏に行きお店に出る準備を済ませ琥珀の所に向かった。