第1章 出逢い
珊瑚
「あ、あの。東雲 珊瑚です。宜しくお願いします…。」
桔梗
「…………変な名前。」
ボソッと気にしてる事を言われ、本当の自分が出る。
珊瑚
「わかってるよ!わかってますとも!?私だって、お婆ちゃんみたいな名前だなぁ~とか、思ってるもん!でも、面と向かって言わなくて良いじゃないかぁ~!!」
桔梗
「……………ギャーギャー五月蝿い…。」
珊瑚
「ムー!!」
冷たい目で見られて、こいつとは仲良くやっていく自信がない。むしろ、仲良くなれないと思った。
桔梗は雑貨の方に指を指し、
桔梗
「光ってるもん全部記憶を消しとけ。」
そこには光り輝くアンティーク雑貨が、山ほどあった。この人達のことだから、ちゃんと処理はしてあると思うが…
珊瑚
「…嘘でしょ?」
桔梗
「やれ。」
珊瑚
「だって、こんな量 私のキャパシティー崩壊するよ!?」
桔梗
「つべこべ言わず、やれ。」
紫黒
「桔梗は新人にもキツいな!」
琥珀
「仲良くなれて良かったよ♪」
私は、なれてません!と思いながら、夜通しかけてアンティーク処理をするはめになった。
…これが、私達の出逢いの話。