第1章 宮侑side
席に戻り試合を見る。その時やっていた試合は梟谷だった。梟谷といえば全国五本の指に入る木兎光太郎がいるな…
スパイクが決まれば応援がドッと湧く。
まぁ俺らの応援の方がデカイけどな。
北(きた)
「あの人…」
北さんが誰かを見て呟いた。
角名(すな)
「どうしたんですか?」
北
「いやさっきからずっと席につかずウロウロしてんねん」
治
「言われてみたらそうですね」
チームメイトが言うあの人が気になり見てみればあの女だった。
侑
「何してんねんあの女」
角名
「応援してる人も客席の人達もみんな邪魔って顔してるね」
治
「そりゃあ試合見てんのに目の前ウロウロされたら嫌やろ」
北
「いやあの人は…」
北さんが目を細めた。