第1章 *空*
「あの・・・で、ここ・・・はスミレちゃんだよね・・・何しに?」
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和「用事がなきゃ来ちゃダメ?」
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コーヒーを飲みながら
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まるで来るのが当たり前の様に言うけど
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「来ちゃ・・・ダメでしょ」
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和「なんで?」
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「・・・なん・・・で?って」
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なんで?
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だって・・・別れたんだから・・・
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和「友達だったらいいでしょ?」
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「なんで・・・なんでそんな事言うの?」
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涙が溢れてしまいそう
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和「ん~?だってさ、そしたら何度だって会えるじゃん?
・・・友達なら会ったっていいでしょ?」
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「・・・友達なんて無理だよ」
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和「なってみないと分からないって・・・俺は友達としてでも会いたい・・・究極ね?」
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「そんな・・・」
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和「だって触れなくたって側にいれんならいいよ」
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「・・・」
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「友達ならねちゃん辛くならない・・・よね?
それとも・・・ほんとは嫌いになった?だから別れたかったの?
・・・嫌いになったんなら諦める」
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