第1章 *空*
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和「人が通ったら困るから入ってもい?」
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「あっ・・・ごめん」
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和くんがここにいる事が理解できなくて
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ボーっとしてた
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急いで鍵をガチャガチャと開けて玄関に入った
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「あの・・・どうぞ」
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和「お邪魔します・・・へぇ狭くないじゃん」
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笑った和くんを見て
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胸がキューっと鳴った
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ズンズン歩いていく和くんを見てハッとした
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雑誌・・・出しっぱなしだった
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和くんの横をすり抜けて
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不自然にならないように
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テーブルの上に置いてた雑誌を片付けた
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「あの・・・何か飲む?」
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和「ん、コーヒー」
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あたしがコーヒーを用意してる間
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ソファに座ってずっとこっちを見てる
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見ないで
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手が震える・・・
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「どうぞ」
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和「ありがと♪」
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