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*空*和也*

第1章 *空*


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**you**


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あたしが喋ってる間


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黙って聞いてた和くんが


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和「そっか・・・ごめんな何も気づいてやれなくて

・・・もう決めたんだよな・・・俺なんもしてやれなくて・・ごめん」


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最後にいつもしてくれたみたいに


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頭をくしゃっとした


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和「ゆっくり休んで早く元気になれよ・・・ありがとう」


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小さく呟いて


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立ち上がって帽子を深く被り直して


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病室を出て行く姿を


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これが本当に最後なんだと


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何一つ見逃さないようにちゃんと見てた


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あたし達の出逢いは間違いじゃなかった


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一緒に過ごした2年は


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無駄なんかじゃなかった


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あたしのスキが大きくなりすぎただけ


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和くんを求めすぎて


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最後は不安ばかりだったけど幸せな時間だった

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