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*空*和也*

第1章 *空*


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手を振るスミレちゃんに


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「・・・ねぇあたしの事言わないでね?」


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ス「・・・うん」


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困った顔で笑ったスミレちゃんに謝った


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「心配かけてごめんね」


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何か言いたげで


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でも何も言わずに


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また連絡するねってだけ言って


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スミレちゃんが出て行って


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1人になったらシーンとした部屋から


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和くんの声が聞こえるようで・・・


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どっかでテレビがかかってるのかな・・・


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雑誌を捲るとそこにも和くん・・・

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あ~あ何しても何処にいても和くんばっかり


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泣いても


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泣いても

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涙が枯れることはなくって


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いつまでも溢れる涙を


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自分でも止める術はなくて


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沈んでいく夕陽を見て


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また涙がでた

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