第19章 ケイドロの時間
カルマ『そういう作戦ね。』
はぁ…はぁ…はぁ…。
カルマが遠ざかったら、距離を取ろう。
カルマが逆方向に歩き出す。
今だ…。
サッ……。背中から抱きしめられる。
カルマ『まぁ……逮捕だ。』
『うぅ…やられた。じゃ、牢屋行くよ。』
カルマ『いやいやいや、俺専用の牢屋に来てもらわないと…。』
『ちょっと、何するの?こら!カルマ!ダメ……イヤッ!
ンンッ…!』
牢屋サイドーー。
前原『なぁ、さっきからあっちの茂みでまぁちゃんのいやらしい声が聞こえるんだが…。』
ひなの『あぁ…。捕まってここに来る時に見たよ…。
まぁ専用牢屋って書いた看板があった。』
前原『かわいそうに…』
『もう…だめ……。』
岡島『帰ってきたぞ…』
カルマ『ごめんねぇ〜!わる〜い泥棒には事情徴収が必要じゃんかぁ。』
岡島『で、証拠は抑えたのか?赤羽警官!』
カルマ『あぁ、もちろんだよ〜!岡島警官。見る?』
とスマホを取り出す。
『ダメ!』
カルマに飛びかかるが、サラッとかわされる。
スマホの写真には…。
後ろ手に手錠をされ、目隠しをされたまぁが、極太ソーセージを加えた写真と、舌だけで棒付きアイスを舐めさせられている写真が写っている。
ひなの『わいせつ警官もいいとこだね…。』
『まだみんな捕まってないなら、逃げ出せても、もう一回捕まるの勘弁だし、本校舎の自販機でみんなの分も飲み物買いに行こ!』
ひなの『だね!』
前原君たちに事情を告げ、私とひなのは本校舎の自販機に向かう。