第14章 修学旅行の時間
気が付けば、ベッドに押し倒し、唇を奪っている自分がいた。
はだけた肌着から下着が見える。
『学秀、ダメ!』
その声にはっとして、
学秀『…すまない。飲みものを買ってくる。』
そう言い残し、部屋を出て行った。
(学秀サイド)
なにをやっているんだ…。
だが、止められなかった。気付いた時には体が勝手にまぁを押し倒し、唇を奪っていた。
今晩、部屋で2人きり。まぁがあの部屋から出ることはない…。
理性を保つことはできるのか…?
ふっ…この僕が自分を保てなくなるとはな…。
飲み物を買い、部屋に戻ると、僕のTシャツを着たまぁが電話で話している。
おそらくE組の連中だろう。
『心配しないで。ひなの。帰ったらちゃんと病院行くし!
あっ、カルマ?うん…うん………。
ハハッ!相変わらずサラッとそういう事言うねぇ〜!
あっ、うん…。そう。浅野君の部屋にお風呂もあるし、食事もルームインにしてくれるから、私がここにいる事は浅野君しか知らない。
大丈夫だよ!幼馴染だから、お互いの家で泊まった事もあるし…。
…………!!!もぉ!電話切るからね!先生とひなのたちや皆んなにも宜しく言っといて!じゃあね!!』
顔を赤くさせ、通話を終わらせると、僕に気付く。
『あっ…聞いてた?今の…。』
学秀『あぁ。だが、向こうの会話は聞こえていないから安心しろ。』
そう言って、私にはいちごの天然水を渡してくれた。
『ありがと…。』