第14章 修学旅行の時間
学秀の呼んだタクシーに乗り、本校舎の生徒が泊まるホテルの学秀の部屋で、医者に腕と足を見せる。
医者『安静にして、帰ったら、病院に行って下さい。それから入浴時は、ビニール袋を使って、幹部が濡れないようにして下さい。』
『はい。』
学秀『着物からこの服に着替えろ!』
そう言って渡されたのは、学秀のTシャツだった。
『あのさ…荷物全部向こうだし、お風呂とか、本校舎の人と一緒なのも嫌だし…タクシー呼んで…。』
学秀『だめだ…』
威圧感のある目で言われる。
学秀『部屋もここにいろ。風呂はこの個室にもある。
食事はルームインにする。』
『いや、学秀はみんなと行ってきて!せっかくの修学旅行なんだし。』
学秀『僕は、自分のしたいようにする。
さ、早く着替えろ!』
『あ、あのさ…。』
学秀『なんだ?』
『着付け、全部やってもらって…その…どうなってるかさっぱりで、1人で脱げないの。
脱がせてくれない…かな?』
学秀『……わかった。』
スルリ…スルリと帯や紐が外されていく。
恥ずかしい……。
下着が透けるピンクの薄い肌着になる。
『あ、ありがとう…』
(学秀サイド)
『脱がせて…くれないかな…?』
ちょっと待て。落ちつくんだ。
まぁは1人で着付けもできていない。脱ぎ方が分かっていないだけ。深い意味は毛頭ない。
だが…僕は理性を保てるのか?
ふぅ…。『……わかった。』
帯締、紐、1つずつ丁寧に外していく。
下着が透けた肌着に、目のやり場がない…。