第5章 理事長先生
学峯『さて、浅野君。君も二年生になり、生徒会長として、より活動の幅が広がってくるわけだが、私の教育方針には従ってもらうよ。』
学秀『分かっています。理事長…。』
ークラス発表ー
『あった!名前!A組。学秀もだ!
カルマや渚君はB組かぁ。』
ドンッ!
『ごめんなさいっ!』
そこには、私と同じ髪色をして、フワリと微笑む女の子がいた。
『あなたもA組?私、倉橋ひなの!ひなのって呼んでね!』
かっ、かわいぃ!
『私、桃宮まぁ!よろしくね!』
ひなの『まぁ!仲良くしてね!』
学秀が教室に入ってくる。
『学秀!一緒のクラスだね!』
学秀『あぁ。』
内心、嬉しかった。父が理事長であろうと、クラス替えは公平に行われる。
赤羽は隣のクラスか…。
学秀『まぁ、今日は僕の家で勉強を教えてやる。中2の範囲を軽く予習しておいた方が、授業を聞いてより理解が深まる。』
『えぇ〜。勉強〜?』
学秀『まぁの好きなイチゴタルトを用意してある。』
『行くっ!』
その厳禁さも、また可愛いくてたまらない。いっそ、首輪をつけて僕だけのものにしてやりたいくらいだ。