第2章 記憶の先に
"ギィーーーーッ"
古い扉を開けると、
ガラーンとした1Kの部屋が広がっていた。
予想外にも外見の古さとは違い、
キッチンも部屋もフローリングで綺麗な雰囲気だ。
(あの大家にしてはきちんと管理してんだな。)
クズの少し良いとこ見つけると、
なんとなく良い奴に感じてしまうこの感覚に腹が立つ。
(さてと…いろいろ買い出しに行かないとな。
布団もないし…飯もないし…)
窓を開け放ち、
財布だけ持つと部屋を出た。
(この村…布団売ってるかな?怪しいよな…
まぁ…最悪テレポートして買いに行けば良いけど。)
外に出て、
鍵を閉めていると、
誰も住んでいないと思っていた隣の扉が開いた。
陽炎
「(´⊙ω⊙`)」
(やっべぇー、手土産持ってきてねえー)
そしてついに隣人が姿を現わす…
ちづる
「陽炎くん!!
やっぱりお隣さんだったんだね!(*´人`*)
空き部屋は陽炎くんのお部屋しかなかったから!!」
陽炎
「 (´⊙口⊙`) 」
"ゴトッ…"
財布が下に落ちた。
俺の思考が止まったのは産まれてこのかた初めてだ。
嘘だろ嘘でしょ?…幻だろ??幻でお願い…
激しい動揺が俺を襲う。
"タッタッタッタッ…"
ちづる
「大丈夫ですか…\(;´д`)|」
落ちた財布をわざわざ拾いに、
小走りで向かってくる。
(待て待てそんな走り方したら…)
"ドスッ"
陽炎
「はぁ……」
小林2は盛大にこけた。