第12章 俺は私
ちづる母さんの叫び声に見送られながら、
俺は数人の男達と一緒に山を登り始める。
(女って…こんな低い山を登るのもシンドイだな…)
女に変化すると筋力やなんかも女性そのものになるから、
毎度大変さを痛感する。
陽炎(ちづる)
「はぁ…はぁ………」
(そーいえば…ちづると草大丈夫かな…)
アパートの押入れに隠れているちづるを想う。
(夜までには戻ってやらないと…
アイツ…泣くだろうな……)
ちづるの事を考えると溜め息が出る。
村人
「おっ!神楽殿が見えて来たぞ!!」
坂の先に古い鳥居⛩と共に、
古い神楽殿と廃神社が見えてきた。