第12章 俺は私
村長
「名誉ある生け贄になれた事を、
誇りに思うと良い…
さあ!男衆!ちづるをそろそろ神楽殿へ!!」
村長の一声で村人が慌ただしく動き出す…
(誰一人…
この馬鹿げた儀式に異議を唱える奴がいないとはね…
狂ってる…)
"バフッ…バフッ……"
陽炎(ちづる)
「………」
俺は両脇を村人に抱えられ立ち上がったその時…
"バタバタバタバタバタバタッ…"
?
「ちづる!!」
陽炎(ちづる)
「?」
廊下から右足を引きずった、
女性が客間に入ってきた。
"ザワザワザワザワ"
村人達がヒソヒソし始める。
(…ちづると何処と無く似てる?
もしかして…)
?
「ちづる…」
そして、俺の目の前までくると
俺をギュッと抱きしめた。
陽炎
「………」