第8章 近所迷惑
坂下
「お久しぶりです…」
陽炎
「…いや、しょっちゅう逢ってるよね(-_-)
それより…凄いじゃん、負のオーラがすっかり消えてる。
どうしたんだ?」
坂下
「貴方が昨日…私の死を理解してくれた…
そして、奥で健やかな寝息をたて寝ている彼女をアイツから
救ってくれた……
もう私を引き留めるものは何も無くなったからです。」
陽炎
「………」
(坂下さん…ちづるを気にしていたんだ…
霊になっても優しい人だな…)
自殺の理由も、
小林2の元彼が殺めてしまった彼女を救ってあげられなかった
それだった。
陽炎
「…俺はてっきりアンタは、
あの大家に殺されたって勘違いしてた(;´д`)」
坂下
「あははっ…
あの人は…勘違いされやすい人だからな…(;´д`)
良い人なんですよ。とっても。」
(良い人なのか?いや…坂下さんが言うならそうかもな。)
無理矢理自分を納得させる。
陽炎
「でもこればかりは真実だからハッキリ断言できるけど、
アンタは、あの殺人事件の被害者だ…気に病むことはない。
だから気にせず、楽しくあの世で暮らせよ。」
坂下
「ありがとうございます…
では、あの人を迎えに行かないと……」
陽炎
「あの人をって誰?」
坂下
「山で一人ぼっちで泣いてる、可哀想な女性です…」
そういうと坂下は、
俺に頭を下げながら静かに暗い空に消えていった。
陽炎
「……」
坂下さんは、最後まで…真のイケメンだった。