第6章 壁
俺はショック過ぎて息を飲んだ。
だってそこには……
陽炎
「 Σ(゚д゚lll) 」
泣きじゃくったせいで、
マスカラで目の周りを真っ黒にして、
真っ赤すぎる口紅をいびつに塗った唇…
オレンジ色の濃すぎるチーク…
まるでゴ◯ゴ13のような、
極太眉をした小林2の滅茶苦茶な顔が俺の目の前にあったからだ。
ちづる
「…どうですか?」
陽炎
「どうですかって……ごめん、ノーコメントで…」
ちづる
「そんなぁ…」
(どんだけ化粧下手くそなんだよ!!
はぁ…もしかしたら…
さっきの彼氏の悲鳴は…この顔のせいかもな…(;´д`) )
ちづる
「…陽炎くんなら、ちゃんと言ってくれると思ってたのに…」
(言いたいよ?言えたら楽だよね?
でも本当の事を言ったら泣くんだろ?どーせ。)
陽炎
「あははっ…ちづるさん…、
こんな時間までメイクしてると肌に良くないんじゃないかな。
洗面台貸してあげるから、落としておいで。」
(いや、頼む!落としてくれ!!)
ちづる
「…そ、それもそうですね……
仕方がないからお借りします……」
(しっかり、落としてこいよぉーーーー)