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ハイキュー!! バレンタイン企画!

第6章 素直なキモチ



中に入っていたのは、真っ赤なハートを抱えた可愛らしい黒猫。

春華「…可愛い」

ネコもそうだけど、これを選んでくれた国見の姿を思い浮かべると
なおいとおしく思える。

国「気に入ってくれたなら、良かった。
じゃあ、」

渡すだけ渡して、もう帰ってしまうのだろうか。


春華「まって!国見!」

咄嗟に手を掴んで、あー、とかうー、とか
意味の無い言葉ばかり浮かんでくる。

突然のことに国見驚いてる。

急いでリュックから彼の為のお菓子を取り出す。

昨日の夜、急いで作ったキャラメルマカロン。

春華「…お返し、じゃなくて…
義理でもなくて…んーっと」

きっと、いつもみたいな呆れた顔してる。


パッと顔をあげれば、そこにあったのは予想と違っていて。

国「……ありがと」

春華「…え?」

国「ありがとうって言ってるの、聞こえない?」

春華「ううん!全然!こっちこそありがとう!」

自然と早口になってしまう。

いつになく優しい顔をしてるから、ついつい見てしまう。

その視線に気がついたのか

国「何見てんだよ、ばーか。
てか、義理でもお返しでもないんでしょ?
じゃあ、何?」


春華「……本命だよ」


わざと、って分かってる。
けど、ここで誤魔化しちゃ多分ダメ。


春華「私、国見の事好きだよ。
だから、私と、付き合ってください!」


ぎゅっと瞑った目をゆっくりと開けると、
私と同じように赤い国見。

初めて見る表情。

自惚れていいんですか?
期待してもいいんですか?


沈黙に耐えられなくてつい吹き出す。

春華「顔、真っ赤」

国「……!うるさい、お前もだからな!」

雪がチラついてきた。

小さく白い息を吐いて


春華「……寒いね」

国「おう」

ん、と出された手に自分のを重ねる。


国「これからは俺が送るから
先輩達と帰んなよ」

春華「金田一、寂しいでしょ」

国「知るか」







これからは部延が楽しみです
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