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たくさんのココロを知ったよ。
第2章 〜過去篇!!〜シリアルだよ!
アリババside
名無しさんの話は壮絶だった。
俺と同じ場所で生まれたらしい。
でも、名無しさんには家族がいない。
俺には母親がいた。
自分よりも大変な暮らしをしていたと知った時、
自分が恥ずかしかった。
俺は金がなくてもカシムという友達がいて、
なんだかんだで楽しい毎日だった。
でも、名無しさんは俺とは違って友達も家族もいない。
そう思った時、俺は名無しさんを抱き締めたくなった。
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