第7章 hands
- 二宮 side -
「ではこれで二宮さんクランクアップになります!」
「みなさん、ありがとうございました!お疲れ様でした!」
長かった映画撮影が終わって、スタッフさんから渡された花束を沢山抱えて帰る前にもう一度挨拶して回る
「二宮さん、お疲れ様でした!」
「マネージャー、この花束悪いけど事務所送ってもらってもいい?」
「わかりました!帰りどうします?自宅までお送りしましょうか?」
今日はこのあと翔くんち行くしな…
「いや、今日は気分転換に電車で帰るよ」
「そうなんですか!?めずらしいですね…気をつけてお帰りくださいね?」
「ありがと、じゃあまた明日…」
早く翔くんに逢いたい…
ちょっとしたきまぐれで選択した電車での移動にこのあと後悔することになろうとは俺は想像もしていなかった…