第6章 渇いた心を潤して…
- 大野 side -
夢の中…大海原の上、船から俺は静かな波音を聞きながら釣りをしていた
このゆったりとした時間、波音…最高に心地いい…
波に揺られのんびりしていると、徐々に聞こえる水音が大きくなってきた
やけにリアルな水音に意識が現実に引き戻され、うっすらと目を開けると俺の上で自分のものを握っている潤
「じゅん……なに、してるの…?」
目が合って動かしていた手が止まると聞こえていた水音の正体がそれだとわかった
「何って…、はぁ……智寝てるから一人で、シてた…」
熱に浮かされたような表情と声…
上半身を肩肘ついて起こして抱きしめていた枕を離すと、握られたそれに自分の手を伸ばす
「ちょ、智…」
「俺がいるのに、一人でするなよ…」
指先で鈴口を撫でると滲み溢れる雫
びくん、と大きく体が揺れたかと思うと体ごと俺に覆い被さってきた
「寝ぼけてんの?煽ってくるなんて…」
「…寝ぼけてない…一人でするくらいなら、二人でシよ…?」
耳元で囁く潤の頬に手を添えて唇を重ねるとゆっくりとベッドに押し倒された