第1章 カクテルに想いを乗せて
- 櫻井 side -
言われるまで気づかなかった松潤の気持ち
俺って周りのことにはすぐ気づくのにすぐ近くにある恋は全く気づかないんだな…
もしかしていつも頼んでいたカクテル…あれでアピールしていたのだろうか
あとで意味調べてみよう
なんて思いながら引かれる手についた俺の寝室
ゆっくりベッドに押し倒される
「っ…ま、松潤…っはずいからそんなに見るなよっ…」
ゆっくり上半身を露わにされ薄暗い中じっくり見られている視線に恥ずかしい感情が湧く
「なんで…いつも着替えとか見てんじゃん…」
「それとこれとは違…っん、うっ…」
急に近くなった視線
気づくと唇に触れる松潤の柔らかいそれ
先程とは違う熱のこもった熱い口づけにすぐ奥から湧き上がる欲情
口内で暴れまわる松潤の舌に俺のものが絡められチュッと唇で吸われる
「俺のことも…潤って、呼んでよ…」
「んっ、ぁ…っじゅ…ん…」
こんな時もジェントルマンなんだな
頬に優しく触れながらまっすぐ見つめられるとドキドキする
「いいね…もっと呼んで…?」
「じゅんっ……んぅ…っ」
頬に触れていた手が首筋を辿って胸元へと向かう
ふと触れた胸の突端に甘い声が漏れてしまう
「ぁ、んっ…」
「ココ…気持ちいいの?」
「っ…ぁっ…気持ち、い…んんっ……」
片側が指で優しく弾かれながらもう片方が暖かい舌で転がされるとじわじわと体に広がる甘い感覚
「っ、んぁ…っ」
もう片方が俺の中心に添えられる
そこはさっきから与えられる甘い刺激に反応して少し熱くなっていた
「んっ…潤…っ、え、嘘っ…んぁ、あ…っ」
器用にズボンと下着を剥ぎ取られるとすぐに暖かいものに包まれる俺のもの
視線をやるとそこには口内に俺のものを含む潤がいた