第5章 教訓「口は災いの元」
- 相葉 side -
最近、松潤はおーちゃんにべったりされてる
「なぁなぁ、松潤!この前の話なんだけどさぁ…」
「何?またその話〜?しつこいって…」
「そんなこと言わずに教えてって〜!」
今日も、2人でヒソヒソ話しておーちゃんの肩抱いちゃってさ、耳元で何囁いてんの?
愛の言葉とか囁いてたりすんのかな…
もし、そうなら俺どうしたらいいの?
松潤は……俺のこと、もう好きじゃないのかな…
俺、松潤に捨てられちゃうの?
現実逃避をするために雑誌を読むフリをして目線を落とす
…なんだかどんどん悲しくなってきた
そのままぼんやりしていると慌てた翔ちゃんの言葉に俺の意識は現実に戻された
「あ、相葉くん!松潤と智くんは!?」
「え?」
周りを見渡すもふたりの姿はない
ふたりのカバンも無くなっていた
「帰っ、た…?」
約束してたわけでもないけど、1週間ぶりに同じ仕事終わりだから一緒に帰ると思ってたのに…
さらに悲しさでいっぱいになる俺のココロ
「うそ!?マジ!?やっべ〜、ニノになんて言えばっ……」
慌てる翔ちゃんの事情を知らないニノが戻ってきた
事情を知ると寂しそうに帰って行く
「ニノ…」
「俺も、帰るね翔ちゃん…」
松潤帰っちゃったなら俺ももうここにいてても仕方ないし…
さっさと自宅へと足を向けた