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台風のちに快晴、そして虹 【気象系BL】

第26章 Rush around




💚おまけ💚


「ありがとうございやしたーっ!!」
「ありがとうございました〜っ」

最後のお客さんを見送ったまろ兄ぃに続いて俺も挨拶をして。流しに溜まった食器を綺麗にしていく

…潤がいい顔になって…良かったなぁ…

帰り際、翔さんと仲良く恋人繋ぎして出て行ってたし

スポンジで清めた皿を流そうと蛇口に手を伸ばした時、シンクに影が映る

振り返るとまろ兄ぃがやけに真顔で立っていて

「昌宏…さん…?」
「まー…お前さ、俺に隠し事してんだろ?」

仕事モードオフのまー呼びだけでもゾクゾクするのに、俺を中心にシンクに手をついて、ずいっと身を寄せて耳元で囁くから背中をゾクゾクしたものが走っていく

「か、隠し事…?」
「正直に言え」

声が怒ってる…

「お前、今日来てた濃い顔のイケメンとなんかあったろ?」

カウンターに移動して、座っても話し始めない俺に少しキツめの口調の言葉が突き刺さる

バレないように努めてたのに、
バレちゃったか…

「あ、あの…怒らないで、聞いてくれる?」

おずおず…上目遣いで昌宏さんを見つめると眉間にしわ寄せて静かに頷いた

「あの、あのね…俺、あのイケメン…
潤、て言うんだけど。彼がその…
今日一緒に来てたもう1人のイケメンさんと
うまくいくようにって手伝いしただけ、だよ?」




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