第25章 ♡のQueenは♢もお好き
「…ふふ♪さとぼ~…もうイきそ…?」
乱れる呼吸で言葉が出なくて
小さく首を縦に振る
「ちょっと待ってね…」
滾る熱が自由を取り戻したあと
ギシリとシングルベッドが軋む音がして
パサ…パサって微かに聞こえる衣擦れ音…
「っふふ…興奮してる…?」
恐らくすっぽんぽんになった
かずちゃんがすぐそこにいるのに…
興奮しないわけないじゃんか…
ビクビク揺れてるオレが
ぎゅって根本を掴まれて
放出を望んでる熱が逆流する
「、ぁ…かず、ちゃ…っ…」
「も少し、我慢して…?」
シーツを握りしめて
耐えていると水音が上がり始めて
「っ、く…んん…」
かずちゃんのくぐもった声と
静かな部屋に響くぐちゅぐちゅ音
ああやばい…
かずちゃんの手で塞き止められているのに
解放してしまいそうな感覚
体中を駆け回る熱に魘されそうに
なったとき
先っぽに触れた柔らかいもの…
「ね、さとぼ〜…?」
「…な、に…ぃっ?」
この先のことを想像したら
整わない息で声が変に上ずっちゃった
「ボクの初めてあげるからさ…
大切に、してくれる?」