第25章 ♡のQueenは♢もお好き
「わわわ…っ!」
「なんで慌てるの?誰もが持ってるでしょ?」
慌てて取り上げる俺をかずちゃんは淡々とした口調で言う
エロ本の一つや二つ、男なら持ってて当然だけど一番見られたくない人に見られて顔を上げられない
「ね…その本の人さ?ボクにそっくり…だよね?」
少し後ずさった俺に近づいてくる気配がして
太ももにちいさな可愛い手が乗る
心臓が大きく鳴り始めたとき
「ボクのこと…もしかして今も想ってくれてるの…?」
語尾の震える声に顔を上げると赤ら顔
え…?もしかして…?
ドキドキが高鳴って自然と頷いたら
ふんわり…花開くように笑ったかずちゃんが
ゆっくり近づいてきてちゅ…って
「…へ……?」
ぽかんと見つめるしかできない俺の首元にかずちゃんの腕が回されて
「ボクも、ね…ずっと、ずーっと…
さとぼ〜のこと好きだよ…?」
本当に…?
夢の中のことのように思うけど、確かに感じる温もりが現実だと教えてくれて。
背中に手を回そうとしたら
「あ…さとぼ〜の硬くなってる…?」
太ももに乗る形で座るかずちゃんがオレのムスコを手で確認するとニコリと笑って
「ボクが…気持ちよくしてあげるね…?」
むちゅってまた柔らかな唇が重なった