第4章 嫉妬と好物と幸福と
- 二宮 side -
5人での収録終わり
いつもなら俺の隣にいる智が最近はある男の隣にへばりついて何か話している
「なぁなぁ、松潤!この前の話なんだけどさぁ…」
「何?またその話〜?しつこいって…」
「そんなこと言わずに教えてって〜!」
「しゃあねぇなぁ…」
チラリとこちらを見やる潤くんと目が合う
不敵な笑みを浮かべて智の肩を抱いて耳元で何か言ってる
それを見て湧き上がる俺の嫉妬心
「ちょっ…」
声をかけようとしたらスタッフさんが俺を呼ぶ声がした
「ニノ?スタッフさん、呼んでるよ?」
「わかってる、わかってんだけど…っ」
翔ちゃんに諭されるけどあの2人が気になって足が動かない
足は動かないけど顔だけ2人とスタッフさんの方を行き来する
「そんな首動かす?(笑)智くんが気になんの?俺が責任持って見ておくから行っておいでよ」
俺の嫉妬が強いことをよく知る翔ちゃんが気を利かせてくれる
「ごめん、お願い!何かあったらあとで教えて!」
「何もないって(笑)ほら、行って行って!」
急かされてその場を離れた