第23章 君がいいんだ
愛しかこもってない攻撃だから痛くないなぁ♪
顔面に綺麗にヒットした枕をどけて
仰向けにすると見えた傷跡
それにそっと、手を添えた
残された傷は痛々しくて
まだ胸がギュって締め付けられる
あの時の光景、音、感情…
全部今でも鮮明に思い出される
でも、それも受け入れなきゃだめだって
今なら思える気がしてきた
この傷は智くんの、気持ちの跡
お父さんを大切に想ってた証でもあるんだよね
僕がそれを否定したら、
智くんを否定したことにもなる…
目を閉じてまた開くと、
痛々しいと見えてた傷は
少しだけだけど、美しいものに見えた
「どうしたの…?」
《嫌に、なった…?》
「嫌になんかなってないよ…」
傷に触れる手を掴む智くんの綺麗な手
その手を取って甲にキスした
「この跡も、あの時のことも…
正直、まだ辛い記憶が出てくるかもしれない。
でも…君が今ここにいるから…
いつかいい思い出になると思う…」
率直な気持ちに智くんは柔らかく微笑んだ
「うん、ありがと…」
「でも!もう無茶はやめてね?」
「うん、もうしない…雅紀さんを悲しませたりしない」
手を返して指を絡める
シーツの上でぎゅっと硬く絡ませて
ゆっくり開かれた脚の間に体をずらす
スウェットをずらすと僕のが勢いよく飛び出して
元気すぎる僕のサキを
柔らかくなったとこに押し当てた
「ナカ、入っても、いい…?」
くちゅくちゅ、入り口を擦りながら
僕を見つめるトロトロの智くんにチュッてキスを落とす
「うん、来て…っ」
「愛してる、智くん…」
「僕も、愛してる…」
やば…すっごく可愛い…
僕の手を力一杯握って
待ちわびる智くんに
僕のを押し進めるため腰に力を込めた