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台風のちに快晴、そして虹 【気象系BL】

第23章 君がいいんだ




綺麗さっぱり
なくなってくれてたら良かったのに

健康的な肌の色に
不自然に盛り上がった白い線の傷跡

それに触れて指先で撫で上げた

君が優しさで負った跡でもあり…
僕が怖気付いていたから出来た、跡……

だから、本当はなくなってて欲しかった…
あのとき、僕が出来たことあったのに…
出来ていたら、この傷はなかったのに……

懺悔を込めて、そこに口付ける

「ん…っ…もしかして、
僕が悪い〜って…思ってる?」
「うん…そりゃそ…」
「違うってば…雅紀さんは、何も悪くない」

言葉の途中で腕を引かれて
感じてた智くんの香りが強くなった

「僕はそれで良かった、って言ったでしょ…」
「でも…」

もう、何も言うなと言わんばかりに
首元に回された腕の力が一層強まる

「それより…は、早く…
雅紀……、………して…」

所々、言葉が小さくて聞き取れなかったけど
智くんの体温の高さと
力強く僕を抱く手に意味はわかった

…君が望むことを優先させよう

「うん…」

抱き合ったままシーツに身を沈めて
スウェットを脱ぎ捨てた

露わになった僕の上半身を
智くんの熱い体に重ねる

隙間なんて出来ないくらい
強く強く抱きしめあって

「ん、んっ…ふ、ぅん…」

絡み合いながら唇を貪りあう

「っ、ん…んぅ、ん、ぁっ?」

髪から背中へ手を滑らせて
首元をするりと撫で上げて

僕に足を絡めて
太腿の付け根に自然と擦り付けてる
智くんに手を伸ばした

「智、く…」
「ぁ、ん…雅…ん、んぅ……」
《ぁ…っ…そこぉ…》

ゆっくり上下に擦りながら
また唇を貪った

手の中でみるみる硬さと熱が増してきて
指が溢れる雫で濡れていく

雫で濡れた手をゆっくり下へとずらして
本来出口のそこに指先を当てる

「ん、は…雅紀、さ…っ」
「いい…?智くん…」

どちらの熱い息がかかっているのかわからないほど
近い場所で目を見ながら確認して

こくり、と頷いた後指をナカへと進めさせる

「…っ……!」
「ご、ごめんっ」

強引に進めようとしたけどあまりに硬いそこから指を外す

ど、どうしよう…

「ごめ、智く…」
「大丈夫…こ、これ…ある、から…」

智くんはもう一つの枕の下に手を突っ込んで
何かを僕に押し付けてきた


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