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台風のちに快晴、そして虹 【気象系BL】

第11章 風が山を愛するとき




- 大野 side -


「………ん、ん…?」


ここ、どこだ…?


「いてぇ…っ」


体に走った痛み


それで意識がはっきりしてぼやけて見えていた視界もはっきりしてきた


首だけ動かして周りをぐるりと見渡すとでかいベッドの上に転がる見慣れた面々


全員裸で、その中でも白濁にまみれた翔くんがぐったりしているのが見えた時


瞬時に思い出された意識を失う前の事


ニノに後ろからヤラれて


松潤には下から奥まで擦られて


相葉ちゃんは顔見ながらものすごくしつこくされて


寝転がっているだけでもわかる、自分の体のガタガタ具合に苛立って


「くそっ……容赦無くヤりやがって、こいつら…っ!」


緩みきった顔で眠る、すぐ近くにいた松潤を蹴飛ばした


結構強めに蹴ったというのに全く起きなくて


「……はぁ、もういーや…」


やり場のない怒りを鎮めて汚れた体を清めようと重だるい体を起こしてどこにあるかとバスルームを探す


見つけたバスルームで1人汗を流しているとゆっくり開かれた扉


その先には俺と同じようにだるそうな翔くんがいて


「俺も……シャワー浴びさせて…」


「あ、うん…」


1つのシャワーヘッドを共有しながらお互いの体を清めていると翔くんが口を開いた


「ごめんね、智くん…」


「……?」


「俺がつい受諾しちゃったからこんなことに…」


俺が眠った後にあった、楽屋でのやり取りをイチから教えてもらう


「翔くんがオッケーしたからこんなことになった、ってこと?」


「……はい」


「……なんでそんなこと…?」


「つ、つい…頼まれたから……」


前々から生真面目でお願いされたら断れない性格だとは思っていたけどまさかこんなことまで受け入れるなんて


「……はぁ」


心の底からのため息が口をついて出た


「翔くん…聞き入れていいことと、悪いことはちゃんと区別しなきゃダメだよ?」


そう言ってシャワーを止めると


「……俺は、別にいいよ?気持ちよかったし…」


まさかの発言が浴室に響いた時


諸悪の根源達がぞろぞろとバスルームに入ってきた


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