第11章 風が山を愛するとき
- 松本 side -
「あー…毎日毎日、仕事詰められまくってて疲れるよなぁ……」
都内の居酒屋
偶然時間の合ったニノと雅紀と個室で酒を楽しんでいた
「そうだねぇ…」
ツマミを摘んで口に放り込むニノ
「なんかリフレッシュしたいよね…心がウキウキするよーなって言うか、気持ちいいことって言うか…」
ぼんやりとどこか見ながら言う雅紀の一言にふと思い出す
「気持ちいいこと…あー…そういや最近やってないな…」
「えー?なになに?」
「セックス」
「ぶっ!」
「うわ、きたねぇっ!」
俺の言葉にビールを吹き出した雅紀
その後始末を渋々するニノが口を開いた
「そーいえば俺も…忙しいこーゆー時こそヤって発散させたいんだけど…」
「決まった相手がいるわけでもないし、時間もそんなにないし、難しいよな…」
自分で言ったこととはいえ、そんな簡単に解決できることではない
「あるじゃん!いい方法が!」
さっきまでむせて歪んでいた顔がいつの間にかニヤついていて嬉しそうにそう言った
「あーばさん、それってなによ?」
ニノと2人で耳を寄せて雅紀のいう、いい方法を聞く
「…ナイスアイディア♡あの2人なら、俺もイケる♡」
「でしょでしょっ?翔ちゃんの着替えとかシャワーとか俺いっつもナマツバもんだったんだ〜♪」
「俺はおーのさんだな〜♪あの人鳴かせてみたいって思ってたし♡」
男3人、ビール片手に悪巧み(?)をツマミに話は夜更けまで盛り上がった