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台風のちに快晴、そして虹 【気象系BL】

第10章 愛を叫べ!




「あ、あっ…んっ、か、ず…っ」


「さと、し…っ…はぁ、はぁっ…」


お互い整えた息がすぐに途切れ途切れになって


2人とも理性なんて飛ばして本能的に体を重ねる


さっきまで愛を語っていた口からは吐息しかもう出ないほどに求められて愛されて


「あ、ダメだ…っ、イく…っ!」


そう言ってかずはナカに熱を放って果てた


放たれた熱がナカへと流し込まれる感覚に俺もまた果てる


果てたはずなのにナカに納まるかずのものは熱量を保っていて


またナカを蹂躙し始めて


「あ、んっ…かずっ?」


俺の呼びかけにも答えず、俺が意識を飛ばすまで愛され続けた











意識が戻ってぼんやりした視界を自然と横に移すと


「おはよ…」


俺を腕枕するかずが静かに見つめていた


「おはよ…っ…あ、いってぇ…っ」


少し動いただけで腰に走った鈍痛に悶える


「悪い…がっつくつもりなかったんだけど、久々にしたら気持ちよくて…止まらなかった…」


謝罪の気持ちも込めてか額に優しいキスを受ける


この腰の重だるさと比例するくらい、愛してくれたということがただ嬉しくて


「…激しいのも、たまには……いっかな…」


つい本音が口をついた時イタズラな笑みを浮かべるかず


「へぇ?じゃあ月イチくらいでやる?」


「や、それはさすがに無理っ!3ヶ月にいっぺんくらいにしてっ?」


そう返した俺のおでこをかずの指が軽く小突く


「冗談だよ…お前の負担がでかいんだから、そんなしょっちゅうなんて無理だろ…」


「…だね」


2人顔を見合わせて微笑む


もう長年共に過ごしてきた俺たち


これからもこの前みたいに喧嘩したりするかもしれない


だけどもう解決方法は見つけたよ?


相手に変わらない愛を叫んで、こうやって微笑み合うだけでこれからもずっと、一緒にいられるはず


かずも、きっとそう思ってるはず


「……ふふ」


「…なんだよ?なんで笑ってんだよ?」


「これからもずっと一緒にいてね、かず…」


「…何当たり前のこと言ってんだよ…んなの、当然だろ…」


お互い自然と顔を寄せて長いキスを交わした


これからもよろしく


ずっとずっと、愛してる


そう、気持ちを込めて……


- end -



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