第3章 2人/130000000の奇跡
「私、増田さんのマネージャーをしております、菊池といいます。」
「増田の姉の夏月です。貴久がお世話になっています。」
菊池さんに連れられて中に入る。
「あ、姉ちゃん!」
貴久!
「ちょ、増田さん!中にいて下さいって言ったじゃないですかー!」
困り果てた表情の菊池さん。
「ふーまごめん~」
「ふーまって呼ぶのやめて下さい!」
たぶん貴久より年下の菊池さん。
もしかしてなめられてる?
菊池さんは怒ってるっぽいけど、
貴久は気にする様子ゼロ。
「ごめんって。あ、姉ちゃん、こっち!」