第2章 別れ×再会
去り際に少し振り返った桜の顔が
頭に残って離れない…
だけど俺は仲間に呼ばれて
その考えが纏まらないまま
頭の片隅へいってしまっていた…
そのままMANKAIカンパニーに
戻った俺はみんなの飯の用意をしていた。
咲也『臣くん!』
臣『ん?あぁ咲也か。さっきは買い出しつきあってくれてありがとな』
咲也『いえ、そんなの大丈夫です!それより…』
何か言いたそうにしてる咲也と
いつの間にか他の奴らも数人集まっていた。
臣『ん?どうしたんだ?みんなして…』
左京『やっぱりおかしいな…』
咲也『ですよね?左京さんも思いますよね?』
一成『おみみ~どうしたの?』
椋『何か…悩み事ですか?』
十座『何かあるなら言ってくれ』
何だ?俺は何かしたのか?
不思議に思いながらみんなの反応を待っていると…
左京『おい、伏見…』
臣『はい?』
左京『今日の晩飯は俺達にウサギか何かになれとでも言う気か…?』
そう言われて手元を見るとシチューと
サラダになるはずだった食材が
大漁な千切りとなっていた…
臣『うわっ!!す、すみません…』
左京『はぁ…まぁ食べれる飯が出来れば問題ねーがお前が買い出し帰りから様子がおかしいと咲也が言うもんでな』
はぁ…何やってんだ俺は…
臣『なんかすみません…』
一成『おみみ~何か悩み事とかあるなら皆に言ってみなよ~!』
臣『いや、悩みって言うか…』
引っ掛かっているものはずっとある…
椋『悩みじゃなくても臣さんが気になる事言ってみてほしいです…』
咲也『臣くん!抱えこまないでくださいね?』
皆に気にかけてもらえるなんてほんと俺は幸せものだな…
左京『まぁなんだ…皆お前を心配してんだ…』
左京さんの不器用な優しさも皆の優しさも
嬉しくて少し皆に昔話をする事にした。
臣『じゃぁ少しだけ聞いてくれるか?』
そう言って話をしようと場所を移した。