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A3!  亡き友との誓い

第2章 別れ×再会


その後再び事件は起きた。


桜の事から少しずつ立ち直り始めた頃 
あの時の対立チームが俺達のツーリングに
横槍を入れてきた。
その挑発にのってしまった結果
那智共々転倒事故を起こし
那智は還らぬ人となった…
 

那智の葬儀に出たがどうしていいか分からず…
桜を失い…那智を失い…
俺はただただ喪失感でいっぱいだった。
 
生きている意味が分からなくなっていた。
 
 
俺は那智の葬儀の後弔い合戦をし
対立チームを潰しヴォルフも抜けた。
 
その後は普通に勉強をし、
那智と桜に褒められていた写真を
大学のサークルで続けた…
 

そして那智がやりたかったはずの事…
舞台に立つ為に劇団のオーディションを受け入団した。
最初は那智を背負って生きてきた。
それがここで俺の歩む道へ変わっていった。
監督や仲間に恵まれて
やっと自分に戻れた気がした。
 
 


そんなある日劇団の仲間と
買い物に行った帰りだった…
 
 
 
桜『臣…くん?』
 
 

俺は声のした方へ顔を向けた瞬間
時間が止まった気がした…
 
 
 
臣『桜…?』
 
 
 
俺が名前を呼ぶと昔と変わらない
でも少し大人びた笑顔がそこにあった。
 
 
 
桜『名前…覚えててくれたんだね(ニコ)』
 
臣『当たり前だろ?』
 
桜『当たり前…か…ありがとう』

臣『今何してるんだ?あれから色々あって…』
 
桜『知ってる…那智くんの葬儀も行ったから…』
 
臣『じゃぁなんで声…』
 
桜『かけれなかった…あの時の臣くん全てに絶望してる感じだった…それに勝手にいなくなった私には声かけれなかった…ごめんなさい…』
 
 
そう言って深く謝罪する桜を見て
いろんな思いも分かった気がした…
 
 
臣『もういいよ。またこうして会えたから』
 
桜『ありがとう(ニコ)』
 
 
 
『桜?知り合い?』
 
桜『!?え、あ…高校の時の友達…』
 
 
 ?なんか桜の様子が…
 
 
『そっか…待たせてごめん。行こう』
 
桜『う、うん…』
 
 
 
突然やってきた男は桜の腕を掴み
歩き出しどんどん離れて行った…
 
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