第4章 幸せ×決意
左京さんの即決は本当に言葉通りだった。
次の日から会社への退職連絡やら
アパートの引っ越しなどが
凄いスピードで進められた。
会社の方はかなり引き止められたらしいが
桜の状況を知っていて心配をしていたからか
最後は応援してくれたと言う。
引っ越しは少し問題が起きた。
左京『おい、迫田!さっさと運べ』
迫田『あいあいさー!』
桜『なんだかすみません…』
迫田『いやいや大丈夫っす!』
臣『桜、疲れてないか?』
桜『うん、ありがと。大丈夫だよ(ニコ)』
臣『そうか(ニコ)』
『おい何してんだ?』
桜『!?』
臣『あんた…』
すぐ掴みかかりそうなのを抑えながら言葉を絞り出す。
臣『引っ越しですが何か?』
『引っ越し?どうして?桜は?いるなら出してよ』
奥の部屋でしゃがみこみ震えだした桜を見て少し強い口調で伝えた。
臣『あなたのした事分かりますか?これ以上桜に近づくなら警察へ行きますよ?』
『警察?どうして?俺は何もしてないよ?何?桜のナイト気取り?』
俺はもう限界だった。
殴りかかりそうになった俺の前に左京さんが出てきた。
左京『伏見、下がってろ』
臣『でも!』
左京『お前は桜についててやれ。今のお前の仕事はそれだけだ』
臣『左京さん…』
『何?何の相談?俺は何もしてないからね~ケガしててもアイツが自分でぶつけたりしたんでしよ?ドジだからさ~(笑)』
俺の頭が真っ白になった。