第11章 「戦う理由」
ヒロムとニックは急いでさっきの場所に戻った
ニック「リカさん帰っちゃったかぁ…はぁ…やっぱり言い過ぎちゃったかなぁ…」
『そんなことないよ』
ニック「…」
『はい、これ』
はヒロムにスケッチブックを渡した
『リカさんから預かってたの』
ヒロムはスケッチブックを開いた
ヒロム「わかってくれた…姉さん…」
ニック「んん…?」
ヒロム「ほら」
ヒロムはニックに描いてある絵を見せた
そこには可愛らしい絵が
ニック「ヒロムとリカさんとご両親か?はぁ…そっか…この日のために…はぁ…そういうことだもんなぁ…」
ヒロム「これお前だろ?」
ヒロム「え?」
絵の中には1匹のチーターが
ニック「俺?あーあーあー、そうだよ。おい!!リカさんが俺を描いてくれた!!俺だー!!あはははは!!一緒にいるよ!!バンザーイ!!」
ヒロム「可愛すぎるな」
ニック「おい!!」
―――特命部―――
『ヒロムくん、怪我してるでしょ』
ヒロム「大丈夫だよ」
ギュ
ヒロム「!!」
が腕を掴むと、ビクッと体が跳ねた
『はい、部屋行くよ』
ヒロム「……………」
『まったく…いつも無理するんだから…』
ヒロム「には敵わないな…」
『ごめんね…私…力不足で…』
ヒロム「そんなことない」
『ううん…訓練が足りないんだ…』
ヒロム「あ」
『ん?』
ヒロム「エンターに何された」
『え』
ヒロム「エンターに何されたんだよ」
『いや…何も…』
ヒロム「俺が行く前に何された」
『だから…何にもされてないってば!!はい、終わりっ!!』
は立ち上がって部屋を出ようとする
グイッ
『きゃっ…!!』
ドサッ
バランスを崩してヒロムの腕の中に収まった
ヒロム「この前はキスされたんだよな?」
『……』
ヒロム「気を緩めすぎだ!」
『べ…別に…!!』
ヒロム「…次からは絶対に俺から離れるなよ」
『え…』
ヒロム「エンターにお前は渡さない」
ヒロムがの頬に触れた
『え…』
ヒロムの顔が近づく
ガチャッ
ニック「ヒロムー!!この絵コピーして…」
『ニック…』
ヒロム「(あと少しだったのに…!!)」