第52章 それぞれの道(ヒロム寄りの方はこちらへ)
春
桜が咲いた
ヨーコとは地元の学校に編入した
リュウジはエンジニアとして働いていた
今日はヨーコとの高校編入を祝うためにパーティーを開いてくれた
「「「おめでとー!!」」」
ヒロムとリカさんがケーキを作ってくれた
『美味しい…!』
リカ「よかったぁ~」
ヒロム「、ちょっといいか…?」
『…?うん…』
ヒロムはを外に連れ出した
いつの間にか夕暮れになっていた
ヒロムはをバイクに乗せ、少し離れた場所へ移動した
そこは夕日が綺麗に見える橋の上だった
『うわぁ…!綺麗…!!』
ヒロム「」
『ん??』
ヒロム「好きだ。が」
『!!』
ヒロム「って…言う順番逆だけど…」
『う、うん…』
沈黙が続く
『あの…』
ヒロム「はい…」
『それって…付き合うって…ことなんだよね…?』
ヒロム「あぁ」
『ヒロムくんは…本当に私でいいの…?』
ヒロムは頷く
はヒロムの手を握った
『お願いします…』
ヒロム「え…」
は笑った
ヒロムはの手を引き寄せ、抱きしめた
腕の中はとっても暖かかった
ヒロムはを持ち上げた
地面には2人の重なる影が映っていた
ヒロム「俺…絶対に何があってもお前を守る…」
『もうヴァグラスはいないよ…?』
ヒロム「(高校で何があるかわかんないんだよ…)」