第45章 聖夜・使命果たすとき
『酷い傷…』
ニック「治せそうか?」
『今の私の体力じゃ…全部は難しいかもしれない…。でもやる』
はヒロムの傷に手をかざした
『すいません、消毒液、包帯、テープ準備してくれますか?』
「わかりました!!」
ニック「…」
『大丈夫…絶対に治すから…』
処置が始まり30分―――
ヒロムが目を覚ました
そして勢いよく飛び起きる
「ダメです!!まだ処置が…!!」
ヒロム「行かせてくれー!!」
ヒロムはメガゾードを倒しに行こうとしている
ニック「ヒロム!!」
ニックがヒロムをベッドに押し付けた
ニック「ヒロム!!そんなんで行ってどうする!!死ぬ気か!!」
ヒロム「離せ!!」
ヒロムはニックを蹴り飛ばした
『ヒロムくん…!』
ヒロム「メサイアのシャットダウンは…父さんが俺たちに託した使命だ…!!そのためなら…俺はどうなったって…!!」
『!!』
パンッ…!!!
「「「…!!」」」
病室に響き渡ったその音は、がヒロムの頬を叩いた音だった
ヒロム「…?」
は叩いた方の手を握り締めながら泣いていた
『どうなってもいいなんて簡単に言わないで!!!』
ニック「…」
『どうなっても…なんて…っ』
ニックはの肩をさすった
ニック「そうだヒロム。そんなこと言うんじゃない。死んで使命が果たせるかよ…!戦うなとは言ってない。無茶する前に…やるだけのことはやっとけって言ってるんだ!!簡単に命かけるな…!」
ヒロム「…っ」
ニック「お前の父さんたちが託したのは…使命よりも…命なんじゃないのか…!?」
ニックはクリスマスプレゼントのオルゴールをヒロムに渡した
ニック「、続けてくれ。俺は…」
『1時間』
ニック「え…?」
『1時間だけ…私に頂戴』
ニック「…」
『1時間以内に…絶対に治す』
ニック「わかった」
ニックは司令室に向かった
もうそろそろメガゾードが来る頃だろう
ヒロム「」
『…?』
ヒロム「ごめん…」
『…!…うん…っ』
は処置を急いだ