第36章 タテガミライオー吼える!
リュウジ「確かにある見方をすれば、君のお父さんは犠牲になったのかもしれない。でも…また違った見方をすれば自分の研究を…意思を守ったと言えるんじゃないのかな」
マサト「君の親父さんは組織に見限られたんじゃない。自分の意思を守るため自ら離れた。そういうおっさんだったよ」
ミカ「あなた…父を知ってるの?一体誰なの?」
マサト「俺は…変人に何度も挑み続けた…若造だ」
武器を失った2つのマシン
殴り合いで決着をつけようとしていた
そしてそんな激しい戦いの末、勝利したのはエースだった
ミカ「ライオー…!」
ライオーはもとの姿に戻り、エースの前に座った
エースはライオーに乗った
ミカ「ライオー…完全にあいつを認めたってこと…?」
しかしそれと同時に空からエンターの操縦するメガゾードが現れた
エネトロンの残量はもうない
ヒロムはタテガミライオーのコックピットに乗り込んだ
そして必殺技でメガゾードを撃破した
「「「「『やった!』」」」」
ニック「おーい!ヒロム!」
ライオーから下りてきたヒロムの手には何かが握られていた
ミカ「何…これ…」
持っていたのはライオーの操縦機
操縦機から葉月博士の姿が映し出された
ミカ「父さん…!?」
「「「『…!!』」」」
葉月《ミカ。よくここまで私の研究を守ってくれた。もう大丈夫だ。全てを彼らに託してくれ》
ミカ「お父さん…」
葉月《ズパーン!とな!》
葉月博士は消えていった
ミカ「ふふっ…父さん…お別れの前にもうちょっとちゃんと話してよ…」
ヒロムはミカに操縦機を渡そうとした
ミカ「それ、あなたたちが持って行って」
ヨーコ「いいの…?」
ミカ「父の研究を娘のワガママの犠牲にするわけにいかないし…それに、ライオーと一緒に戦う姿を見てたらあなたたちをきっと好きになれる気がしたから」
ヒロム「君のお父さんの意思…今度は俺たち全員で繋いでみせる」
ミカ「ありがとう」
ミカはゴーバスターズにライオーを託してくれた
―――――
マサト「しっかしリュウちゃん、お前も俺に肩を並べるようになったねぇ~」
リュウジ「まだまだですよ。葉月博士に陣先輩。俺はそこまで変人にはなれません」
マサト「そっか?って、俺も変人かよ!」
リュウジ「え!?自覚ないんですか?」
マサト「おい!」