第1章 籠の鳥
バチンッ
「ゆき!なんでいるんだよ俺の前に現れんな家事もできないのに邪魔なんだよ!」
また殴られた
別に家事ができないわけでは無い
ゆきはむしろできる方だ
でも、お父さんは認めてくれない
私を愛してくれたお母さんはもう旅立った、 あの世へ…
それからお父さんは狂い出した
酒を飲んでばっかでロクに働かない
私が、家事、仕事をしてなんとか生活している、学校はなんとか通っているがもう私は心身ともにボロボロだ
「もう寝る」
そう言って自分の部屋へ行ってしまった
この台詞はいつものことだ
私もここから消えたいが、いく場所もない
私ももう寝てしまおう、明日はいいことがありますように