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あの柚子の実がなる頃に。

第1章 私




・・・検査が終わって自分の病室に戻る。



誰もいない静かな病室。
もう慣れた。












そういえば。

私は蓮条柚子稀。

小さい頃から体が弱くて入院ばかりしている。

パパがこの病院の院長をしていて、ママもここで働いてるから両親に会えなくて寂しいと思ったことは無い。




でも。

私に友達なんていない。
心を本当に許せるのもパパとママだけ。






誰も信じられなくて、いつからか心から笑うことは無くなった。


私の顔に浮かぶのは表面だけの愛想笑。









そんな自分が、大嫌い。
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