• テキストサイズ

あの柚子の実がなる頃に。

第6章 心の扉  颯side


話をそらしたくて、逆に聞き返す。

「柚子稀ちゃんは?
あの2人は、どんな人?」




『大好きです。
パパとママは、ずっとそばにいてくれる。


何があっても、こんな私でも。




ずっと、変わらず愛してくれる。








かっこよくて、優しくて、でも厳しくて。



私の誇りです。2人は』




2人に出会ってなかったら、今頃どうなっていたんだろう。





俺に聞かせるつもりはあったのか、なかったのか。
小さな小さな声でつぶやいたその声には、









深い深い悲しみと、苦しみが湧き出ているようだった。
/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp