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あの柚子の実がなる頃に。

第6章 心の扉  颯side


「両親、ねぇ・・・。




たぶん、俺は幸せだよ。
世界中探しても、俺くらい愛されて育った奴、いるのかなってくらいに。(笑)


俺昔色々やんちゃしててさ、たっくさん迷惑かけたよ。
でも、親父もお袋も、俺を見捨てることはなかった。


いつでも見守ってくれているよ。いまでも」










『愛されてた・・・・・。







私、あなたが羨ましいかもしれません。



あなたは、私にはないものを持っている気がする』





いいなぁ。




とつぶやくその顔。





















彼女は十分両親に愛されてるハズなのに。
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