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【ツキプロ】 ALIVE SOARA中心夢小説まとめ

第19章 Are you Happy?(霜月隼)


大盛り上がりの宴が終わる。
今日は、あの仕事嫌いで遊び好き……と言うと不真面目に聞こえるけれど、カリスマ性があってやる時はやる彼の誕生日。Procellarumだけじゃなくて、Six Gravityのメンバーや、女神たちまでお祝いに駆けつけてくれて。おふざけにツッコミいれながらも、なんだかんだって皆が付き合ってくれるのは彼の人徳だなぁと思う。飾り付けとか皿洗いだとか私は始終裏方に徹すると決めていて、アイドル達の前には出ないようにしていた。

だって、あの空気に入っていくのはあまりにお門違いだから。

身分違いというか、不相応というか。
卑下してるわけじゃないけどホントなんでここにいられるのか不思議で。彼が私を好きって言ってくれることだって、未だに夢だったのかもって疑ってしまう。

(ごめん、隼)

全部信じたいけど、ねぇ。あんなキラキラしてる人達の中で、しかも可愛い女神たちもいるのに私をわざわざ選んでくれるのが純粋に不思議なのだ。
私は普通の家の普通の子だ。成績だって真ん中、運動だって並。今だってツキノ芸能プロダクション所属タレントのマネージャーのしたっぱ、だし。

考え事をしながら皿洗いを続行する。
みんな手伝おうとしてくれるけど、あれだけ騒いでおつかれだろうしもう少しだから大丈夫だよ!と先に部屋に帰ってもらった。ほんとはちょっとだけ手が冷たくて痛いけど、まぁ仕方ない。

『つっ、めたぁ〜』

「なーにしてるの、まひる?」

『へぁッ!?』

突然声をかけられて、頭の悪い声が出た。
振り返れば声の主、今日の主役、ご機嫌な魔王様……様々形容できるその人が立っている。

「ふふ、驚かせちゃったかな?」

『びっっくりした、隼』

「ごめんね、考え事してる顔がかわいくて」

『~〜ッ』

ガシャ、と皿を落としそうになって慌てて水につけた。この男、私の心でも読んでいるのか。いや、本気出せば読めるだろうけどいつも読まないって言ってるじゃない?ねぇ?
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