【ツキプロ】 ALIVE SOARA中心夢小説まとめ
第18章 プリーズ、モアラブ(大原空)
すき、すき、すき。
「まひる〜」
『ん、なぁーに?』
間延びしたその声も
「好きだよ!」
『急にどうしたの?ふふ』
私もって応える甘い表情も、全部すき。
馬鹿みたいにすきが重なると、人間弱くなるんだって最近知った。主に、まひるのせいで。
姿が見えなくなると目の前が真っ暗になったりだとか、声が聞けなくなると途端世界の音が聞こえなくなったりだとか(これは音楽家として致命的だから反省しなきゃだけども)。
そんな仕様もない俺のことなんか気づいてるのかさえ分からないけど、まひるはいいタイミングで笑いかけてくる。
『そらー!ダイスキー!』
馬鹿みたいにすきが重なってるのは、俺だけじゃないみたい。どうか、このすきを俺と彼女二人きりだけの世界に閉じ込めさせてください。