第6章 パンダと私の青空教室
伊豆くんの手が、私のショーツの中に入り込んだ。
「桃浜のヴァギナ、濡れてる…」
「ブヒェッ!」
変な声出た。
ヴァギナって。
腹抱えて笑ってしまった。どこで覚えたそんな言葉。
なんか変だったか?ってオタオタする伊豆くん。
そうだね、たいがい変だ。
「桃浜が前に、セックスのときに語彙力ないって言っただろう?だから勉強したんだ」
どこでどう勉強したんだ、頼むから私のPCで変なサイトにアクセスしないでくれよ。
「他にどんな言葉覚えたの?」
「ラビア、ペニス、ザーメン、スペルマ、陰核、陰唇、陰門、陰嚢、陰茎、男根、陽物、竿、秘所、秘裂、蜜壺、おまんまん、ミミズ千匹、数の子天井…」
お前は隠語辞典か?
まあおまんことかおちんちんとか日常的に喋ってるのも十分変だと思うけどね。私が最初にそう言ったから、伊豆くんはすっかりそれが普通だと思っているらしい。