第3章 ペットとセックスできますか
「キャアアアアア!やだやだやだ!痛い!痛いいたいいたい!」
その時になってようやく私の口はまともな言葉を発した。
痛い、という言葉に反応して、伊豆くんは驚いた顔で私の顔を覗き込んだ。
「い…痛いか?」
「痛いに決まってるでしょ!そん、な…い、いきなり…」
「痛いのは桃浜がかわいそうだ…。どうしたら痛くない?」
「前戯ってのがあるのよ人間には!」
「そうか!じゃあゼンギのことを教えてくれ!テレビでたまにセックスしたようなシーンがでることはあるんだが…詳しい内容がわからないんだ」
当たり前だ!地上波でそんなもの放送するか!
いや、ていうか前戯すればいいって問題じゃない!
セックスがダメだ!
「離してよ!私キミとやる気なんてないから!」
「えっ?どうしてだ?」
ッカァ〜〜〜!話が通じねえ!
「人間はね、パンダと違うの!本当に好きな人としかセックスしないの!」