The night dream of fairy【気象系BL
第8章 光と闇の狭間で…
翔が警察署から帰って来て、
ゆっくりコヒーを飲んでいると
侑李の背中の上に跨った
雅紀が駆け込んで来た。
さらにその背中には
ぐったりとした和也が、
手足をだら〜んとした状態で
括り付けられていた!!
翔「…雅紀!!どうした⁇
って言うかぁ…
和也生きてる⁇」
雅「えっ…カズちゃん死んじゃたの⁇」
雅紀は和也をすぐに降ろし
ベッドに寝かすと
雅「ぶぇ〜ん…ぶぇ〜んカズちゃんが死んじゃたよ…!!」
雅紀は和也を揺さぶりだす!!
雅「カズちゃん!!
カズちゃん!!
目を開けてよ!!…………カズちゃん!!!!
死んじゃやだよ!!」
雅紀は激しく揺さぶるが
和也は起きる事は無かった。
翔は見るに見かねて…
雅紀の肩に手を置いた。
翔「はぁ〜….雅紀…
和也は寝てるだけだよ…。
ちょっと変わってくれる⁇」
雅「えっ⁇
死んでないの⁇
だって翔ちゃんが…
死んじゃった…って言うから…」
翔「…言ってないし…雅紀…
もういいから………」
雅「あっごめんなさい⤵︎」
雅紀が和也の前から離れた。
翔「和也!!…………和也!…」
翔が低い声で呼ぶ
和「う…うん」
翔の声で和也はゆっくり目を開けた。
雅「うそ…すごい
簡単に起きちゃった。」
和也はボーっとした顔で当たりを見回した。
和「…………翔兄⁇…なんで⁇
……ハッ!!」
和也はベッドからガバッと起き上がり
和「智は⁉︎」
和也は辺りを見渡したが…
そこには
心配そうな顔の翔と雅紀と
猫の侑李だけだった。
和也は深い溜息をして…
寂しそうに呟いた…
和「…………さとし…」